12月9日、ゴー宣道場。「移民と人権とナショナリズム」という難しいテーマ。しかし充実した議論ができた。成功だったと評価しても恐らく手前味噌にはならないだろう。まず、小林よしのり氏が作業仮説として「4象限(しょうげん)マトリクス」を用意してくれた。これが、多岐に亘る議論を収斂させる上で、とても有効だった。次に、山尾志桜里衆院議員の明快な問題点の整理はさすが。技能実習生に溺死が多く、凍死まである事実は慄然とさせられる。加えて、国会の現場をただ知っているだけでなく、そこで真剣な審議を求めて来た人だけが指摘できる、今回の入管法審議での委員会運営の“掟やぶり”の深刻な意味を、分かりやすく伝えて下さった。参加者にとってまさに目からウロコが落ちる思いだったのではないか。この辺りは、メディアがもっと的確に報じるべきだったはず。私としては、(小林氏が名付けた)「人権国家主義」と「人権普遍主義」を巡る議論も、少しは楽しんで貰えたのではないかと思っている。ゴー宣道場、来年はもっと重要になる。他の師範の皆さんのキビに付して、
私なりに非力を傾けたい。